01気象庁のサクラ生物季節観測
気象庁では、生物季節観測のひとつとして、1953年から全国でさくらの開花日・満開日を観測している。次のサクラの開花に関する記述のうち、正しいのはどれか。
- 気象庁の生物季節観測では、観測地点ごとに対象となる標本木が定められ、気象庁職員が目視で標本木を観測している。
- 気象庁の生物季節観測では、全国すべての標本木のサクラに染井吉野が用いられている。
- 気象庁では、1953年から現在に至るまで、すべて同じ地点でサクラの観測が継続されている。
- 気象庁では、サクラの開花日・満開日の観測結果のほか、1953年から現在まで開花日の予想を毎年発表している。
- 気象庁では、サクラの満開日について、累計開花率が100%に達した日と定義している。
気象台等では観測地点ごとに標本木を定め、職員が目視して開花日・満開日を判定する。長期的に同じ基準で記録することが気候変動の指標価値を生む。
注意すべき選択肢
気象庁の生物季節観測と、民間等が行う開花予想を混同している。気象庁の開花予想は現在継続されていない。長期観測データの公表と将来日の予想を区別する。
満開日は花が100%開いた日ではなく、約80%以上が開花した状態を基準にする。開花日と満開日の観測基準を定義で押さえる。
基本解説
生物季節観測は、標本木を職員が同じ基準で目視する
試験で押さえる事項
- 標本木は地域に応じたサクラを用いるため、全国すべてがソメイヨシノではない。
- 都市化、庁舎移転、木の衰弱・更新などにより、観測地点・標本木が全期間で完全に同一とは限らない。
- 気象庁が行うのは観測であり、民間の開花予想と区別する。気象庁による開花予想は現在継続されていない。
- 満開日は約80%以上の花が開いた状態を基準とし、100%開花ではない。
用語を押さえる
- 生物季節
- 開花、紅葉、初見など、生物の季節的現象。気温など環境変化への応答を長期比較できる。
樹木医の手引き 第4版 p.450 ES版 69頁
