各論 第7章 樹木と動物のかかわり第3節・3|媒介昆虫B深度III手引き 各論7章・3節・3H30-07B|全体整理型
14マツノマダラカミキリの産卵・幼虫
問題
次は、マツノマダラカミキリの産卵と幼虫発育に関する記述であるが、文中のA~Eの空欄を埋める用語の組み合わせとして、正しいのはどれか。
マツノマダラカミキリの雌成虫は、マツの(A)の樹幹~枝に(B)でスリット状の傷を付け、そこに卵を産む。卵から孵化した幼虫は、初期には(C)を、その後は(D)も食害して成長する。(C)を餌としている初期の幼虫の糞は褐色の粉状であるが、(D)を食べるようになると、繊維状の材片が混じるようになる。このような木屑混じりの虫糞を(E)と呼ぶ。
- A:衰弱木 B:大あご C:内樹皮 D:辺材 E:フラス
- A:衰弱木 B:産卵管 C:内樹皮 D:辺材 E:ペリット
- A:健全木 B:大あご C:内樹皮 D:辺材 E:フラス
- A:衰弱木 B:大あご C:辺材 D:心材 E:フラス
- A:健全木 B:産卵管 C:辺材 D:心材 E:ペリット
設問上の正解1
雌は衰弱木の樹皮へ大あごで産卵痕を作る。幼虫は初め内樹皮を食べ、成長後に辺材へ穿入し、木屑と虫糞が混じるフラスを出す。
基本解説
マツノマダラカミキリは、羽化した成虫が健全なマツの若い枝を後食するときにマツノザイセンチュウを樹体へ伝えます。一方、産卵は衰弱・枯死しつつあるマツへ行います。同じ成虫でも、線虫を伝える行動と次世代を残す行動の対象木が異なるため、生活環を一場面だけで覚えないことが重要です。
産卵から羽化まで
雌成虫が衰弱木の樹皮へ大あごでスリット状の傷をつけて産卵する→ふ化幼虫は最初に内樹皮を食べ、褐色粉状の虫糞を出す→成長すると辺材へ穿入し、虫糞に繊維状の材片が混じる→虫糞と木屑の混合物であるフラスが排出される→材内で蛹化し、成虫が脱出する 空欄の根拠
| 空欄 | 答え | 理由 |
|---|
| A・B | 衰弱木・大あご | 雌は産卵管を差し込むのでなく、顎で樹皮に傷をつける |
| C・D | 内樹皮・辺材 | 幼虫の成長とともに表層側から材内へ食害が進む |
| E | フラス | 穿孔性昆虫の虫糞と木屑が混ざった排出物 |
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