01結実から種子発芽までの年数
樹木の結実と種子の発芽の年数に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。
- アカマツとクロマツは、春に開花したあと、同じ年の秋に成熟し、種子が散布される。
- イロハモミジとハウチワカエデの種子は、秋に播種すれば、健全なものは翌春にすべて発芽する。
- オヒルギとメヒルギの種子は、樹上で結実している状態で発芽し、その後海流によって散布される。
- コナラとミズナラの種子は、十分に乾燥して低温で貯蔵すると、2年ぐらいは発芽能力が低下しない。
- ブナとイヌブナは、毎年同じように結実するのではなく、隔年周期で豊凶を繰り返す。
基本解説
成熟年・休眠・乾燥耐性を樹種ごとに分ける
試験で押さえる事項
- アカマツ・クロマツの球果は受粉した翌年に成熟する。『同じ年の秋』ではない。
- カエデ類の種子には休眠があり、秋播きで健全種子がすべて翌春に発芽するとは限らない。
- コナラ・ミズナラのどんぐりは乾燥に弱い難貯蔵性種子。十分乾燥させると発芽力を失いやすい。
- ブナ類には豊凶があるが、厳密な隔年周期と決めつけない。
用語を押さえる
- 胎生
- 種子が母植物についたまま発芽を始める性質。マングローブ植物で代表的。
- 難貯蔵性種子
- 乾燥や低温に弱く、通常の乾燥低温条件では長期保存しにくい種子。
樹木医の手引き 第4版 p.132 ES版 33頁